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島原のモヤイ

島原についてのあれこれを紹介

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島原の方言(その5) ばあやん~わい

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ばあやん  「ばあさん」

はさみたろー  「クワガタ虫」のこと。これは島原半島の北部で使われていたらしいのですが(山本靖民著『島原半島方言集』より)、あまり一般的ではなくわたしも初めて知りました。でも、面白い言葉なので集録しておきます。現在も使われているかどうかは分かりません。


ばちかぶる  「罰が当たる」

はってく  「行ってしまう」

ばってん  「でも」「だが」「しかし」 長崎弁として全国的にチョー有名な言葉ですが、長崎だけではなく福岡・佐賀・長崎のかなり広範囲の地域で使われています。
例文
山田洋二の寅さん映画は面白かけんよう見るとばってん、28作目ん「寅次郎紙風船」にゃがっぱいしたばい。あん映画ん中で、小沢昭一んなんもんよ九州弁らしかとばしゃべりよったとばってん、そいが九州弁にはなっちょらんとやもん。小沢昭一は名優じゃろばってん、あん役はミスキャストやった。舞台は福岡んごたったけど、福岡出身の俳優もおったろもん。米倉斉加年とか。なして福岡出身の俳優ば使わんやったとやろか。東京ん人間はだまされてん、九州ん人間の聞けば、こら博多弁じゃなか、九州んどこん言葉でもなかて、すぐ分かっと。ほんて、あいにはがっぱいしたばい。
和訳
山田洋二の寅さん映画は面白いからよく見るんだけど、28作目の「寅次郎紙風船」にはがっかりしたよ。あの映画の中で、小沢昭一がなにか九州弁らしきものをしゃべっていたんだけど、それが九州弁にはなってないんだもん。小沢昭一は名優だろうけど、あの役はミスキャストだった。舞台は福岡みたいだったけど、福岡出身の俳優もいただろうに。米倉斉加年とか。なぜ、福岡出身の俳優を使わなかったんだろうか。東京の人間はだまされても、九州の人間が聞けば、これは博多弁じゃない、九州のどこの言葉でもないと、すぐ分かるんだよ。ほんと、あれにはがっかりしたんだ。


はばしか  「激しい」

はぶてる  「すねる」「ふてくされる」「ぷりぷり怒る」という感じです。

例文
「あら、あけみちゃんはきちょらんとね?」
「さっきまで、まっちょらしたとばってん、あんたがあんまり遅かもんけん、はぶててはってかした」
和訳
「あら、あけみちゃんは来てないの?」
「さっきまで、待ってたんだけど、あんたがあんまり遅いもんだから、ふてくされて行ってしまったよ」

ひえじご  「憶病者」「こわがり」

ひこくれちょる  「でこぼこしている」

ひっちゃかまし  「やかましいの強調」

ひっちゃがいか  「はがゆい、腹立たしいの強調」

ひっちょちょわし  「よそわし(汚い)の強調形」

ひっかんげる  「こわれる」

びっしゃげる  「つぶれる」

びっしゃぐ   「つぶす」
例文 
「あいたしこ!」
「なんしたんな?」
「足の上に豆腐ばおっちゃかしたら、親指んびっしゃげた」
「ほおお」
和訳
「あいたた!」
「どうした?」
「足の上に豆腐を落としたら、親指がつぶれた」
「ほおお」

ひっとでる  「飛びだす」「はみだす」
例文
「父ちゃん、父ちゃん、ひっと出ちょるよ」
「ええ? なんの出ちょっとな?」
「ほらあ、ふんどしん脇から父ちゃんの✕✕✕のひっと出ちょったい」
「ああ、こいや。こら立派すぎて、収まりきらんと」
和訳
「父ちゃん、父ちゃん、飛びだしてるよ」
「ええ? 何が出てるんだい?」
「ほらあ、ふんどしの脇から父ちゃんの✕✕✕が飛びだしてるのよ」
「ああ、これか。これは立派すぎて、収まりきれないんだよ」


ひゅうなし   「甲斐性なし」
ひゅうんなか  「甲斐性がない」

ひょくっと  「ひょっこり」「急に」
ひょこっと   同じく

ひらくち  「マムシ」

ひんよごまんよごしちょる  「くねくね曲がっている」


ふうけ   「愚かなこと」「愚か者」
ふうけもん  「愚か者」


ふうちがい  「変人」「変わり者」


ふち  植物の「よもぎ」
ふつ  同じく


ふなと  「漁民」「漁師」

ふのわるか  「運が悪い」

べー  「大便」「糞」

べーたんご  「肥えたご」「肥え桶」
 以前は人糞を畑の肥料にしていたので、それを便所から汲んで入れておく桶(おけ)があった。

へっちん  「便所」「雪隠(せっちん)」がなまったのでしょう。
へっちんたんご  「肥えたご」「肥え桶」
へっちんむし  「うじ虫」


ほがす  「穴を開ける」という意味

ほげる  「穴が開く」

ほっちらかす  「散らかす」「とっちらかす」

ぼっそり   「ごっそり」「全部」

ぼーじょ  「お魚」幼児言葉


ぼぼ   「女性器」「バギナ」「性行為」この言葉は古語らしいです。いまでは九州でしか通用しないようですが、江戸時代ではもっと広範囲に使われていたようです。因みに、岐阜県飛騨地方ではさるぼぼというおさるさんをかたどった人形があります。飛騨弁で「ぼぼ」は赤ちゃんのことらしいです。

ほめく  「ほてる」「熱を持つ」

ほんてが  「ホントだ」

ほんてや  「本当か」「ホントに」

ほんなこつ  「本当のこと」「本当だね」
例文
「社長が来月から給料ば倍にしてやるていいよらした」
「そら、ほんなこつか?」
和訳
「社長が来月から給料を倍にしてやると言っておられた」
「それは本当のことかい?」

ほんなこて  「本当だね」「そのとおりだね」
例文
「こがん、保険料は上げる年金はカットするていうたら、年寄りにゃはよ死ねて言われとるようなもんばい」
「ほんなこて」
和訳
「こんなに保険料は上げる年金はカットするといったら、年寄りには早く死ねと言われているようなものだよ」
「本当だね」


まちっと   「もう少し」
まちょこっと  同じく
例文
「お客さん、まちょこっと待っちょってくれらっさんですか」
和訳
「お客さん、もうちょっと待っててもらえませんか」

みたむなか  「みっともない」

みどか  「かわいらしい」

みどがる 「かわいがる」

むぞか  「かわいらしい」

よか   「良い」「グッド」「ナイス」「けっこう」

よかいが  「いいんじゃない」

よかいば  「いいのに」

よかとに  「いいのに」

よかろもん  「いいじゃないの」

よかんね   「いいのかい?」


よそわしか   「汚い」「汚らわしい」
例文
「あけみちゃん、チューすうか?」
「よそわし!」
「ねえ、よかろもん」
和訳
「あけみちゃん、チューしようか?」
「汚らわしい!」
「ねえ、いいじゃないの」


よま  「紐(ひも)」

よんにゅ  「たくさん」という意味
よんにゅか  「多い」
例文
「よんにゅ入れちょこかい」
「そら、あんまりよんにゅかよ。まちょこっと減らして」
和訳
「たくさん入れておこうか」
「それは、あんまり多すぎるよ。もうちょっと減らして」

わい  「おまえ」という意味  「おれ」は「おい」

わーが  「おまえ」

わったち  「おまえたち」

わんね  「おまえの家」






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