忍者ブログ

島原のモヤイ

島原についてのあれこれを紹介

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

書を捨てて田舎に住もう

暑い。燃えるように暑い。

本日の気温34度。

どこか涼しいところに行きたい。

もう「ステイホーム」いやだ!

部屋のあちこちに積み上げた本をなんとかしたい!

CDも整理したい!

最近音楽もAmazonミュージックやSpotifyでしか聴かないし。

そうだ全部売ってしまおう。

もったいない本舗に買い取ってもらおう!

PR

島原の方言(その5) ばあやん~わい

クリックで救える命がある。



ばあやん  「ばあさん」

はさみたろー  「クワガタ虫」のこと。これは島原半島の北部で使われていたらしいのですが(山本靖民著『島原半島方言集』より)、あまり一般的ではなくわたしも初めて知りました。でも、面白い言葉なので集録しておきます。現在も使われているかどうかは分かりません。


ばちかぶる  「罰が当たる」

はってく  「行ってしまう」

ばってん  「でも」「だが」「しかし」 長崎弁として全国的にチョー有名な言葉ですが、長崎だけではなく福岡・佐賀・長崎のかなり広範囲の地域で使われています。
例文
山田洋二の寅さん映画は面白かけんよう見るとばってん、28作目ん「寅次郎紙風船」にゃがっぱいしたばい。あん映画ん中で、小沢昭一んなんもんよ九州弁らしかとばしゃべりよったとばってん、そいが九州弁にはなっちょらんとやもん。小沢昭一は名優じゃろばってん、あん役はミスキャストやった。舞台は福岡んごたったけど、福岡出身の俳優もおったろもん。米倉斉加年とか。なして福岡出身の俳優ば使わんやったとやろか。東京ん人間はだまされてん、九州ん人間の聞けば、こら博多弁じゃなか、九州んどこん言葉でもなかて、すぐ分かっと。ほんて、あいにはがっぱいしたばい。
和訳
山田洋二の寅さん映画は面白いからよく見るんだけど、28作目の「寅次郎紙風船」にはがっかりしたよ。あの映画の中で、小沢昭一がなにか九州弁らしきものをしゃべっていたんだけど、それが九州弁にはなってないんだもん。小沢昭一は名優だろうけど、あの役はミスキャストだった。舞台は福岡みたいだったけど、福岡出身の俳優もいただろうに。米倉斉加年とか。なぜ、福岡出身の俳優を使わなかったんだろうか。東京の人間はだまされても、九州の人間が聞けば、これは博多弁じゃない、九州のどこの言葉でもないと、すぐ分かるんだよ。ほんと、あれにはがっかりしたんだ。


はばしか  「激しい」

はぶてる  「すねる」「ふてくされる」「ぷりぷり怒る」という感じです。

例文
「あら、あけみちゃんはきちょらんとね?」
「さっきまで、まっちょらしたとばってん、あんたがあんまり遅かもんけん、はぶててはってかした」
和訳
「あら、あけみちゃんは来てないの?」
「さっきまで、待ってたんだけど、あんたがあんまり遅いもんだから、ふてくされて行ってしまったよ」

ひえじご  「憶病者」「こわがり」

ひこくれちょる  「でこぼこしている」

ひっちゃかまし  「やかましいの強調」

ひっちゃがいか  「はがゆい、腹立たしいの強調」

ひっちょちょわし  「よそわし(汚い)の強調形」

ひっかんげる  「こわれる」

びっしゃげる  「つぶれる」

びっしゃぐ   「つぶす」
例文 
「あいたしこ!」
「なんしたんな?」
「足の上に豆腐ばおっちゃかしたら、親指んびっしゃげた」
「ほおお」
和訳
「あいたた!」
「どうした?」
「足の上に豆腐を落としたら、親指がつぶれた」
「ほおお」

ひっとでる  「飛びだす」「はみだす」
例文
「父ちゃん、父ちゃん、ひっと出ちょるよ」
「ええ? なんの出ちょっとな?」
「ほらあ、ふんどしん脇から父ちゃんの✕✕✕のひっと出ちょったい」
「ああ、こいや。こら立派すぎて、収まりきらんと」
和訳
「父ちゃん、父ちゃん、飛びだしてるよ」
「ええ? 何が出てるんだい?」
「ほらあ、ふんどしの脇から父ちゃんの✕✕✕が飛びだしてるのよ」
「ああ、これか。これは立派すぎて、収まりきれないんだよ」


ひゅうなし   「甲斐性なし」
ひゅうんなか  「甲斐性がない」

ひょくっと  「ひょっこり」「急に」
ひょこっと   同じく

ひらくち  「マムシ」

ひんよごまんよごしちょる  「くねくね曲がっている」


ふうけ   「愚かなこと」「愚か者」
ふうけもん  「愚か者」


ふうちがい  「変人」「変わり者」


ふち  植物の「よもぎ」
ふつ  同じく


ふなと  「漁民」「漁師」

ふのわるか  「運が悪い」

べー  「大便」「糞」

べーたんご  「肥えたご」「肥え桶」
 以前は人糞を畑の肥料にしていたので、それを便所から汲んで入れておく桶(おけ)があった。

へっちん  「便所」「雪隠(せっちん)」がなまったのでしょう。
へっちんたんご  「肥えたご」「肥え桶」
へっちんむし  「うじ虫」


ほがす  「穴を開ける」という意味

ほげる  「穴が開く」

ほっちらかす  「散らかす」「とっちらかす」

ぼっそり   「ごっそり」「全部」

ぼーじょ  「お魚」幼児言葉


ぼぼ   「女性器」「バギナ」「性行為」この言葉は古語らしいです。いまでは九州でしか通用しないようですが、江戸時代ではもっと広範囲に使われていたようです。因みに、岐阜県飛騨地方ではさるぼぼというおさるさんをかたどった人形があります。飛騨弁で「ぼぼ」は赤ちゃんのことらしいです。

ほめく  「ほてる」「熱を持つ」

ほんてが  「ホントだ」

ほんてや  「本当か」「ホントに」

ほんなこつ  「本当のこと」「本当だね」
例文
「社長が来月から給料ば倍にしてやるていいよらした」
「そら、ほんなこつか?」
和訳
「社長が来月から給料を倍にしてやると言っておられた」
「それは本当のことかい?」

ほんなこて  「本当だね」「そのとおりだね」
例文
「こがん、保険料は上げる年金はカットするていうたら、年寄りにゃはよ死ねて言われとるようなもんばい」
「ほんなこて」
和訳
「こんなに保険料は上げる年金はカットするといったら、年寄りには早く死ねと言われているようなものだよ」
「本当だね」


まちっと   「もう少し」
まちょこっと  同じく
例文
「お客さん、まちょこっと待っちょってくれらっさんですか」
和訳
「お客さん、もうちょっと待っててもらえませんか」

みたむなか  「みっともない」

みどか  「かわいらしい」

みどがる 「かわいがる」

むぞか  「かわいらしい」

よか   「良い」「グッド」「ナイス」「けっこう」

よかいが  「いいんじゃない」

よかいば  「いいのに」

よかとに  「いいのに」

よかろもん  「いいじゃないの」

よかんね   「いいのかい?」


よそわしか   「汚い」「汚らわしい」
例文
「あけみちゃん、チューすうか?」
「よそわし!」
「ねえ、よかろもん」
和訳
「あけみちゃん、チューしようか?」
「汚らわしい!」
「ねえ、いいじゃないの」


よま  「紐(ひも)」

よんにゅ  「たくさん」という意味
よんにゅか  「多い」
例文
「よんにゅ入れちょこかい」
「そら、あんまりよんにゅかよ。まちょこっと減らして」
和訳
「たくさん入れておこうか」
「それは、あんまり多すぎるよ。もうちょっと減らして」

わい  「おまえ」という意味  「おれ」は「おい」

わーが  「おまえ」

わったち  「おまえたち」

わんね  「おまえの家」






PDF版「島原の方言」をダウンロードする



★ この記事を書きながら聴いた音楽

ピープル、ヘル・アンド・エンジェルス




アルフレッド・ハウゼ全集~魅惑のタンゴ



Jimi Hendrix --- Voodoo Child


アルフレッド・ハウゼ 碧空


 

仲井戸CHABO麗市 ホーボーへ



RC Succession - トランジスタ・ラジオ








島原の方言(その4) そびく~のさん

クリックで救える命がある。



そびく
 「引きずる」という意味

たいかぶる  「ウンコをもらす」という意味  
       「シッコをもらす」はしかぶると言う。

たちえ  「棟上げ」「上棟式」のこと

ちゃびん  これは方言ではないと思いますが、消滅しかかっているので載せておきます。「どびん」の意味です。ハゲチャビンと言えばつるつる頭のつるっぱげのこと。

ちゃわんめご  「茶わんなどを洗って伏せておく篭(かご)」

ちょんぐわ  畑をたがやす鍬(くわ)のことです。

ちょうまき  「つむじ」のこと。頭のてっぺんの渦巻きです。

ちょこらかす  「からかう」「おちょくる」

ちんぐ  「知遇」「友人」朝鮮語が語源でしょうか。

ちんちろまい  「てんてこ舞い」「グルグル回ること」

ちんぼ   「男性器」「ペニス」のこと

つんぶるう  「振るい落とす」という意味

つんまげる  「曲げる」の意味

つんのて   「連れ立って」
例文
「つんのて行こかい」
和訳
「連れ立って行こうか」


てまぜ   「手をいじくりまわすこと」「手遊び」
てまんご  てまぜに同じ 「手まぜごと」から変化したんでしょうか?
例文
「ほら、てまぜしぇんで、しぇんしぇいの話ば聞かんね」
和訳
「ほら、手遊びしてないで、先生の話を聞きなさい」

てんこぶ  「蜘蛛(くも)」

てんげ  「手ぬぐい」

といも  「唐いも」「サツマイモ」のこと
例文
「といもめしゃ 粟んめし といもめしゃ 粟んめし」(島原の子守歌)
和訳
「サツマイモを混ぜためしは (米のめしではなくて)粟のめし」

どうはっせん  「落花生」「南京豆」「ピーナツ」のこと

どんく  「蛙(かえる)」のこと
例文
「ひゃあ、こけふとかどんくんおっど」
和訳
「ほら、ここに大きなカエルがいるよ」

とーんな  「おかしな」「変な」
例文
「じいちゃんな、とーんなこいば言わすとよ」
「なんて?」
「うちに『姉さん』『姉さん』て」
「『ばあさん』『ばあさん』て言わるよりはよかろもん」
和訳
「じいちゃん、変なことを言うのよ」
「何だって?」
「わたしに『姉さん』『姉さん』って」
「『ばあさん』『ばあさん』って言われるよりはいいだろう」


どんばら  「妊娠している人」

なおす  「片付ける」「収納する」

なし  「なぜ」
なして 「どうして」

なば  「茸(きのこ)」
例文
「うちんね来てみろ。畳になばん生えちょっとど」
和訳
「うちの家に来てみろ。畳にキノコが生えてるんだぞ」

なんか 
長い

なんかかる  「寄り掛かる」「もたれ掛かる」

なんもんよ  「なんだか」

にくじ  「いじわる」

にゃんにゃんする  「よくかみ砕く」という意味 特に離乳期の子供に母親が食べ物をかみ砕いて与えるときに使う
例文
「あけみちゃん、にゃんにゃんしてやろか?」
「よか、して要らん」
和訳
「あけみちゃん、代わりにかみ砕いてあげようか?」
「いいよ、して欲しくない」


ぬすくる  「塗り付ける」

ぬっか  「暖かい」「暑い」

ねずむ  「つねる」
例文
 わたしの子供のころの遊びで、こんなのがありました。
「ネズミば見せてやろか?」と、友達に言うと、
「うん。見せて」と友達。
「ほら、ネズミ~」と言って、相手の手をつねるのです。


ねまる  「腐る」という意味 
     ふつうは食べ物などが腐ることを「
ねまる」という。
     将棋などでもう次の手がない状態のことも「ねまる」という。
     食品ではなくても、売れない商品、動きのない商品のこと
     「ねまっとる」とか「
ねまっちょる」ということがある。
ねまっとる   
「腐っている」という意味
ねまっちょる  「腐っている」という意味
例文
「ばあちゃん、きのうんカレー冷蔵庫に入れちょかんやったけん、もうねまっちょいよ」
和訳
「ばあちゃん、きのうのカレー冷蔵庫に入れてなかったから、もう腐ってるよ」

のさん  「たまらない」
例文
「ことしん冬は寒うしてのさんばい。こら、温暖化じゃのうして寒冷化ん始まっちょっとばい」
和訳
「ことしの冬は寒くてたまらないよ。これは、温暖化じゃなくて寒冷化が
始まってるんだよ」




★ この記事を書きながら聴いた音楽

The Police - Every Breath You Take




Sandy Denny and Fairport Convention - Farewell Farewell




Knockin' On Heaven's Door - Bob Dylan




Bob Dylan - Knockin' On Heaven's Door (Unplugged)




Ravi Shankar & Anoushka Shankar Live: Raag Khamaj (1997)
ラビ・シャンカールとアヌーシュカ・シャンカールの父娘共演です。
アヌーシュカはいくつなんでしょうか。偉大な父との共演に緊張しているようですね。この初々しさがたまらんですね。











とっとっと

「とっとっと」というのは、島原市湊新地の海岸にある海鮮食堂ですが、その食堂の前には、かつて(1864年)坂本龍馬が勝海舟に随行して初めて長崎を訪れたさいに、熊本から船で有明海を渡り、この地に上陸したという記念碑が建っています。



小島にかこまれたこの入り江にはかつて大牟田・島原の定期航路の客船が停泊する内港がありました。
その後、フェリーボートなどの大型船が入れないために、現在の島原外港へ港は移築されました。

現在この辺りは漁港として利用されています。




七角堂 昔からある灯台だろうかと思ったら、どうやら漁人(ふなと)市場「とっとっと」で建てたシンボルタワーのようです。



この場所を地図で確認

「とっとっと」のホームページ

「とっとっと」というのは長崎弁で「とってるんだよ」という意味。
しかし、長崎に限らず熊本弁や博多弁でも同じ意味で「とっとっと」と言いますね。

島原弁では普通は「とっちょっと」と言い、「とっとっと」は少し気どった言い方に聞こえます。

「ふなと」は本来「船人」だろうと思います。島原では漁師さんのことを「ふなと」と言いますが、この海鮮食堂「とっとっと」では「漁人」と書いて「ふなと」と読ませているようです。
沖縄の「海人(うみんちゅう)」と似た感じでしょうか。

また、猿田彦関連で言うと、この「ふなと」という言葉は道祖神に関係ありそうなんです。道祖神について調べていくと必ず「くなどの神」という神様の名前が出て来ます。この神様は外から来る災いを「くるなよ」とさえぎってくれる塞の神(さいのかみ)です。「ふなどの神」とも呼ばれています。「ふなと」と「ふなど」、なんかにおいますね。

それに島原弁では「来るなよ」というのを「くんなど」と言います。
ね、あやしいでしょう。



★ この記事を書きながら聴いた音楽

The Police - Message in a Bottle



ZAZ - "50 HEINEKEN JAZZALDIA 2015"









街角の神々 (その3)

島原の猿田彦マップを見る

白土湖そばの猿田彦

この場所を地図で確認する


水神様も一緒にまつってある


この場所を地図で確認する
白土湖そばの猿田彦2





八幡町 八幡神社裏の猿田彦
この場所を地図で確認する



三角のおむすび形 厚みはない


広馬場 島原市立第三小学校の裏の坂道  
しもだ園芸の前にある猿田彦
この場所を地図で確認する




広馬場 島原市立第三小学校裏の猿田彦
この場所を地図で確認する

この猿田彦も三角形
横から見ると家と一部一体化している





広馬場 矢加部商店の前の猿田彦
かなり古いものと思われる
ひび割れたところをところどころ補修してある
この場所を地図で確認する



横から見ると弓なりに反っている またはえび反り
何かこの形に意味がありそう



裏側から見たところ



十八銀行湊支店裏の猿田彦
この場所を地図で確認する

十八銀行湊支店の裏 新地橋という橋のたもとにまつられた猿田彦



湊新地 スナック京さん近くの猿田彦


湊新地は漁港に近く 漁師さんも多く ネコも多い
この場所を地図で確認
湊新地 船だまり近くの猿田彦

この場所を地図で確認

湊新地の船だまり

正面に見えるのは眉山(まゆやま)
普賢岳はその後ろに隠れていて見えない。
寛政四年(1792年)の普賢岳の噴火にともなう地震によって眉山の南側が崩壊し、島原城下の家々を押しつぶし有明海になだれ込んだ。
そのために大津波が起こり、島原で約1万人対岸の肥後(熊本)で約5千人の死者が出たと伝えられている。
そのときに出来た地形は多くの小島や小さな入り江をつくり、格好の船だまりとなっている。






★ この記事を書きながら聴いた音楽


Norah Jones - Singing About You ( Live in Concert 2013 )



Unsaid - Anoushka Shankar & Norah Jones
歌っているのはノラ・ジョーンズ
シタールはお姉さんのアヌーシュカ・シャンカール 
ともにラビ・シャンカールの娘さんです





Anoushka Shankar - Concert for George (2003)
2003年ロイヤル・アルバート・ホールでのジョージ・ハリスン追悼コンサートにおけるアヌーシュカ・シャンカールのシタール演奏。名演奏です。











プロフィール

HN:
あひる書店
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
あひる書店による島原のあれこれ紹介ブログです

P R